おくみどり(晩生種)100g缶

カテゴリ:

おくみどり(晩生種)缶
  • おくみどり茶葉
  • おくみどり抽出液

全国生産量およそ95%がやぶきた種ですが、希少品種もお選びいただけます。
香りに特色があります。収量が少なく、土地を選びます。
さっぱりした、爽やかなお茶をお好みの方にお勧めします。

やわらかな香気。
味わい深く、特有のコクと旨みがあります。
茶園の土壌を選びます。

茶葉5gにつき、70度に湯ざまししたお湯を150cc入れ約1分30秒おいてからお飲み下さい。
※お好みで茶葉を増減しお愉しみ下さい。

価格
1800円(税別)
内容量
100g
包装・容器

食べ物エッセイスト 小日向 舞さんエッセイ

食べ物エッセイスト 小日向 舞さん

食べ物エッセイスト 小日向 舞さん

「おくみどり」

これは「難解」なお茶である。どう表現していいのか非常に困ってしまうのである。もちろんおいしくないのではない。ただ、飲むたびに感じ方がちがうような気がして、一瞬自分は味がわからなくなったんじゃないかと心配になったほどである。

そこで、ふつうに淹れたり、冷茶にしたり、家で飲んだり会社で飲んだりという具合に、飲む条件を変えて味わってみることにした。それでも何と表現すればいいのやらわからない。強いていえば、いつ飲んでも、他よりやや苦味と渋味があるように感じるが、けっして「渋い」「苦い」と言い切るほどではないから、やっぱり説明に困るのだ。

仕方なく、私が最近、味や香りを比較するときに「基準」にしているお茶「至福」と飲み比べてみることにした。それで明確にわかったことは、「おくみどり」には「クセがない」ということである。

「至福」は、ある種「お茶くささ」つまり「いかにもお茶」という香りが、いつまでも強烈に感じられるのに対し、「おくみどり」には、そういう強い香りはない。ただし、淹れたてのひと口に、ほがらかで花のような香りが広がる。これは一瞬で消えてしまうから実に貴重である。それを逃すと、次に鼻の感覚がリセットされるまでは、その香りにはめぐり会えない。

また、「おくみどり」の味は、「まろやか」とか、はたまた「あさつゆ」のように「さわやか」といった言葉では表せない。香りと同様、非常に繊細で、一粒一粒の味の粒子が細かい感じがする。だから会社で飲むときは、水があまり良くないせいか、他のお茶以上に本来の良さが失われてしまう。それはあまりにもったいないので、会社で飲むのはやめてしまった。

あと、このお茶は、唯一ちょっと甘い物をつまみたい気分にさせてくれるお茶でもある。だから、「おくみどり」を淹れるときは、かねも店主からいただいた和三盆「茶の実」二粒ほどと一緒に愉しむ。うっすらと感じられる苦味と和三盆の相性は抜群だ。舌や鼻の感覚が鈍ってきたところで一粒食べると、また次のひと口がおいしいのだ。

このお茶には強烈な個性はない。しかし、ある意味「ふつう」が個性というべきかもしれない。ただし「ふつう」と言っても、味や香りのランクがふつうということではない。バランスが良くて親しみやすく、気品があって繊細なところが、このお茶ならではの特徴なのである。


PAGE TOP