
お茶好きなお客様からのお便りです
日常の飲料が 日本茶だけだった時代から 比べると
今は あふれるばかりに いろいろな 飲料が 直ぐに
手に取れる時代に なっています。
また日々の新聞を見ていても 静岡のお茶の宣伝を 写真や
記事で 積極的に する茶業者も います。
しかし かねもの茶を 楽しむには それなりの 時間がかかります。
独特の風味と 少しばかりの洒落っ気が 分からないと 美味しさが
分からないのです。 人生の 山と谷と 同じように 何回か いい時と
悪い時があります。 その結果 「ああ、かねもの茶は うまいな」 と
思う瞬間に出会う人が 続けて 注文します。
下駄屋は 絶対に 潰れない と 言っていた時代は 終わりました。
今は 本屋で 料理本の隣に 話題のさば缶を売る時代に突入しています。
激しい時代の流れの中で 日本茶は 誰でも 何も言わなくても 欲しがるもの
という考え方も 変わってきました。売れるために 理由とか を 述べなくては
宣伝にならない時代になりました。
かねものお茶の 良さと 懐の深い味わいについて
理解するには それなりの 時間を かけて 飲んで頂けるお客様を 繋ぎ
新たに開拓していく必要が あると 思います。
実は 今 私が やっている仕事が 音楽の楽譜と楽器を売る商店の流通サポートを
する部門なのですが 昔のような のんびりした感じが なくて 今日の11時に
契約先から 入った品を 今日の午後4時半のトラックに載せる準備をすることが
毎日のお勤めになって 「なんて 今の人は せっかちなのだろう」と 度々
思います。結局 先発の会社が 今日 注文すれば 今日 配達 などという
へんてこりんな 売り文句を実行したために 後発の業者は どこもそんなルールに
従うことになって ちっとも 自社の良さとか サービスを 売る余裕がないのが
実情です。
なので 今日 頂くお客様を大事に 商売を 続けて頂きながら 次のお客様への
道を 模索して 頂きたいと 思いました。 結局 よく言われる王道などは
ないのだというのが 真実のような気が 致します。